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両国関係を格上げ 比とカナダ、首脳会談で合意

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マルコス大統領とカナダのカーニー首相が首脳会談。両国間の外交関係を「戦略的パートナーシップ」へと格上げ

首脳会談を行うマルコス大統領(左)とカーニー首相
首脳会談を行うマルコス大統領(左)とカーニー首相=大統領府広報室

 カナダを公式訪問中のフェルディナンド・マルコス大統領は2日、カナダのマーク・カーニー首相とバンクーバー・コンベンション・センターで首脳会談を行い、両国間の外交関係を「戦略的パートナーシップ」へと格上げすることで正式に合意した。これにより、防衛安全保障、物品貿易、エネルギーなどの重要セクターにおける協力は、インド太平洋地域の地政学的・経済的な変化に対応するための新たな段階へと移行する。

 マルコス大統領とカーニー首相は、この新たな協力枠組みを名実ともに機能させるため、双方の外交担当相に対し、今後の指針となる「行動計画」の具体的な策定を指示。これにより、急速に変容するグローバルな課題に適応し、将来の危機を見据えた強固な連携の構築を目指す。

 戦略的パートナーシップの締結に伴い、両国が今後最優先で進める協働領域は主に①防衛・安全保障および海洋協力の深化②経済レジリエンスの強化と多角的な産業連携――の2つの柱に集約される。

 ①では、2025年に署名された「訪問軍地位協定(SOVFA)」を確固たる土台とし、今後は合同軍事訓練の拡充、海洋安全保障イニシアチブの推進、および両国軍間の相互運用性の向上を一段と加速させる。また、カナダ独自の「インド太平洋戦略」や、比が26年の議長国を務める東南アジア諸国連合(ASEAN)の枠組みにおける平和と安定の維持に向け、多国間でも緊密に足並みを揃える。

 また、②では、自由貿易の活性化や投資拡大を通じて地政学的リスクに強い強靭なサプライチェーンを構築する。特に、次世代エネルギー分野や重要鉱物資源の開発における共同プロジェクトを推進。さらに、商業的な障壁を撤廃するための通商交渉を後押しするとともに、観光・労働・移民分野における二国間の人的交流の保護と活性化を並行して進める。

 首脳会談の直後、両首脳の立ち会いのもと、エネルギー、天然資源、労働、観光などの各分野における具体的な政府間協力協定の調印式が執り行われ、二国間関係を制度化するための強固な基盤が整備された。

 マルコス大統領は4日間にわたる滞在期間中、カナダの主要なビジネスリーダーや投資家との個別会談を通じてフィリピン国内への投資誘致を直接働きかけるほか、バンクーバー周辺に居住する比人コミュニティとも面会し、両国の持続的な絆を支える同胞らへの感謝を伝える予定だ。

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