陸自と比陸軍が初の共同実弾演習 円滑化協定の発効受け連携強化
比陸軍と陸上自衛隊、ルソン地方北部タルラック州の演習場で初となる共同実弾演習を実施
フィリピン陸軍と陸上自衛隊は1、2日の両日、ルソン地方北部タルラック州の演習場で初となる共同実弾演習を実施した。2025年9月に発効した日比「円滑化協定(RAA)」に基づく防衛協力の具体化を象徴するもので、緊迫する地域情勢を念頭に、日比米の3カ国連携を加速させる狙いがある。
今回の演習は、比陸軍と米太平洋陸軍による定例の共同演習「サラクニブ(イロカノ語で『盾』の意)」の一環として行われた。同演習は15年に開始されたが、陸上自衛隊の本格的な参加は今回が初めて。
演習には比側から第1戦車大隊の200人超と「サブラ」軽戦車4両、陸自からは第12旅団などの約40人と、16式機動戦闘車(MCV)4両が参加した。敵部隊の発見・位置特定から目標の撃破に至る戦術シナリオに沿って訓練を実施し、不発や火器の故障を想定した安全手順の共有など、実戦を意識した緊密な連携が図られた。
日比両政府は24年7月にRAAに署名。25年9月11日に同協定が正式に発効したことで、部隊が相互に訪問する際の手続きが簡素化され、大規模な演習の実施が容易になった。今回の実弾演習は、同協定の発効後、日比間で行われた初の本格的な実弾訓練となる。
比陸軍のデマアラ広報官は声明で、「今回の演習は、従来の国内治安維持から、パートナー国との共同作戦を通じた『外部安全保障』への移行を象徴するものだ」と強調した。演習には比日米の軍高官らも立ち会い、3カ国の強固な結束を誇示した。








