セブ州で70億ペソのダム建設計画 洪水対策と水・電力確保へ
セブ州で多目的ダム建設計画が進行、洪水防止と水・電力供給を同時に実現へ
公共事業道路省は、ビサヤ地方セブ州における慢性的な洪水問題の解消と水資源確保を目的に、総額約70億ペソ規模のダムおよび貯水池建設計画を進める方針。計画は長期事業として最大10年を見込み、気候変動への対応策としても注目されている。地元英字紙サンスター・セブが23日報じた。
同省のサイモン・アリアス地域局長によると、これらの施設は従来の堤防とは異なり、「四つの機能」を併せ持つのが特徴だという。洪水調整に加え、水力発電による電力供給、農業用灌漑、さらに家庭向けの飲料水供給を同時に担う多目的インフラとなる。
事業は大規模なため段階的に進められ、河川ごとに初期費用として約10億ペソの予算確保を政府に要請している。国家予算の承認が得られれば、2027年にも着工する見通し。着工前には安全性や有効性を確認するための実現可能性調査が実施される。
同計画は地元政府からも支持を受けている。バリクアトロ州知事は、エルニーニョ現象による干ばつや水不足に悩まされてきた同州にとって、水の貯蔵能力強化が急務だと強調した。
気候変動により異常気象が頻発する中、今回のダム計画は住民の安全確保と安定した水供給を実現する重要な一歩と位置付けられている。






