外的リスクへの「金融防壁」を強化 ASEAN閣僚会議で結束を確認
ASEAN加盟国は、高まる世界情勢の不確実性と地政学的リスクに対抗するため金融協力の深化と地域的な回復力の強化を改めて確認
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は、高まる世界情勢の不確実性と地政学的リスクに対抗するため、金融協力の深化と地域的な回復力(レジリエンス)の強化を改めて確認した。フィリピンが議長を務め、7日から11日にかけてオンライン形式で開催された「ASEAN財務相・中央銀行総裁会議(AFMGM)」において、参加各国はマクロ経済政策の健全化と、地域の金融安定を守るための継続的な警戒の必要性を強調。一国では抗えない外部ショックに対する「集団的な盾」としての役割を鮮明にしている。
比のフレデリック・ゴー財務相は会議で、「地政学的緊張が高まるなか、結束することはかつてないほど重要だ。逆境にあってもASEANが強靭であり続けるという強いシグナルを世界に送るものだ」と述べ、地域のレジリエンスを強調した。また、比中央銀行(BSP)のエリ・レモロナ総裁は、分断化が進む世界経済におけるASEANの優位性は「共働する強さ」にあると指摘。域内の金融統合を前進させるため、決済の連結性、資本市場の発展、および金融の健全性を優先事項として推進することを再確認した。
会議では、域内の即時決済システム(FPS)をインドを含む他国と連結する「プロジェクト・ネクサス」などのデジタル金融イノベーションや、気候変動リスクに対応するためのサステナブル・ファイナンスへの取り組みも大きな焦点となった。
同時に開催された「ASEAN+3(日中韓)財務・中央銀行代理会議」では、金融セーフティネットの強化や債券市場の活性化についても議論された。








