「国家エネルギー緊急事態」を宣言 食料・交通・物流を全政府的に保護
大統領は、中東情勢の緊迫化に伴う世界的な燃料供給リスクに対処するため全土に「国家エネルギー緊急事態」を宣言
マルコス大統領は24日、中東情勢の緊迫化に伴う世界的な燃料供給リスクに対処するため、フィリピン全土に「国家エネルギー緊急事態」を宣言した。政府は石油製品の供給不足や価格暴騰という「差し迫った危険」に対し、エネルギー省(DOE)を中心とした強大な介入権限を行使する。
大統領は声明で、「石油製品の純輸入国であるフィリピンは、外部の供給ショックに対し極めて脆弱である。ホルムズ海峡などの主要航路の混乱は、国内のエネルギー安全保障に直結する」と言明。これを受け、政府は新たな対策枠組みを導入し、①大統領自らが委員長を務める委員会を設置し、燃料、食料、医薬品の供給を24時間体制で監視②燃料高騰下でも、公共交通機関、ライフライン、医療サービスが中断されないよう優先的にエネルギーを配分③石油製品や生活必需品の買い占め(ホーディング)、便乗値上げ、不当な供給操作に対し、緊急事態下の特別権限を用いて厳正に対処④再生可能エネルギーへの移行や公共交通での電気自動車(EV)導入を法的に後押しし、石油依存からの脱却を「国策」として加速――の優先事項を全政府体制で推進する。
また、地方自治体に対しても、国家政策に呼応した独自の節電・節油措置や住民支援を講じるよう求めた。鉄道運賃割引や燃料補助金の全国展開などは、すべて緊急事態戦略の一環として位置づけられる。








