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パラワン州立大に石油工学研究拠点 比初の掘削流体研究所設立へ

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比初の石油研究拠点がパラワン州立大に開設、国産技術でエネルギー自立強化を目指す

 フィリピン初となる石油工学分野の研究開発拠点「掘削流体研究・イノベーション(DFRI)研究所」が、25日にパラワン州立大で正式に開設される。科学技術省などが約490万ペソを投じて整備した。比情報局(PIA)が23日に報じた。

 ソリドゥム科学技術相は、中東情勢の緊張や燃料価格の高騰を背景に「掘削流体など重要資材の国産化は国家の将来に不可欠」と強調。安定したエネルギー供給確保の観点から、国内技術の確立が急務と指摘した。

 同研究所は高度な専用機器を備え、低コストかつ環境配慮型の掘削流体の開発を目指す。研究チームは既にナノ酸化鉄やナノシリカを活用した新型流体の開発に成功しており、循環型経済の理念にも合致する取り組みとして期待される。

 研究を主導するモーリー・タリンベイ氏は「国内には資源がある一方、石油・ガス分野の研究成果はまだ少ない」と述べ、今後は実地検証を進め実用化を図る方針を示した。

 パラワン州にはマランパヤガス田を含む11の油・ガス田があり、近年新たなガス埋蔵も確認されている。研究成果はエネルギー省に提言され、探査・生産拡大に活用される見込み。(川上佳風)

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