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ASEANデジタル経済協定11月妥結へ 比議長下で「世界初」の地域枠組み

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ASEANハイレベル円卓会議が官民連携による「包摂的なデジタル化」と「労働者の再教育(リスキリング)」を急ぐべきだと提言

ASEANハイレベル円卓会議
ASEANハイレベル円卓会議=国営PNA通信

 2026年はフィリピンが議長国を務める東南アジア諸国連合(ASEAN)で、世界初となる地域横断的なデジタル経済ルール「デジタル経済枠組み協定(DEFA)」の交渉が最終局面を迎えている。19日に首都圏パシッグ市で開催されたハイレベル円卓会議において、米・ASEANビジネス評議会(USABC)と比・ASEANビジネス諮問委員会(ASEAN-BAC Philippines)は、デジタル経済の拡大に政策が追いつくよう、官民連携による「包摂的なデジタル化」と「労働者の再教育(リスキリング)」を急ぐべきだと提言した。

 現在交渉中のDEFAは、データの流通、サイバーセキュリティ、電子決済、ペーパーレス貿易、さらには人工知能(AI)やブロックチェーンまでを網羅する広範な協定だ。ラザロ外務次官は最近のインタビューで、今年11月に首都圏で開催される第2回ASEAN首脳会議において、同協定の署名が行われる見通しであることを明らかにした。

 USABC比代表のヘルミニオ・バグロ氏は声明で、「ASEANのデジタル経済は政策環境を上回るスピードで拡大している。今こそDEFAのコミットメントを相互運用可能なルールへと変え、デジタルインフラを強化し、業界の需要に合わせた人材育成を行う好機だ」と言明。これを受け、会議に出席した技術教育技能開発庁(TESDA)のベニテス長官も、比が議長国として地域のデジタル変革を主導するプラットフォームを提供し、特に労働力の開発を最優先事項に据える方針を強調した。

 今回の円卓会議は、4月14日の「人工知能(AI)」に関する最終セッションを経て、5月のASEAN首脳会議に向けた「戦略的アクションプラン」としてまとめられる予定だ。

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