人身売買被害者26人が帰国 マレーシアで救出の比人
マレーシアで人身売買や労働搾取の被害に遭い、現地当局に保護されていた比人26人(女性9人、男性17人)が比に帰国
入国管理局(BI)は20日、マレーシアで人身売買や労働搾取の被害に遭い、現地当局に保護されていたフィリピン人26人(女性9人、男性17人)が、今月16日にエアアジア便で比に帰国したと発表した。帰国者たちの証言から、南部の国境を越えるボートによる「バックドア」と呼ばれる不法出国ルートが存在し、中には2006年から20年にわたり過酷な環境に置かれていた被害者も含まれていることが明らかになった。
BIのジョエル・ビアド局長によれば、被害者の多くは正規の出入国審査を回避するため、ミンダナオ島などの南部から秘密裏にボートでマレーシアへ運ばれていた。現地では不法滞在者としてマレーシア入国管理局に拘束され、送還までの間、過酷な収容生活を余儀なくされていたという。
被害の実態は極めて深刻だ。女性の1人は「当初はウェイトレスとして勧誘されたが、実際には性的搾取を強要された」と告白。また、建設現場での労働を約束された男性たちは、日常的な虐待に加え、賃金の未払いや不当な減額といった扱いを受けていたと報告している。ヴィアド局長は「人身売買シンジケートは、確立された出入国管理をすり抜けるために依然として不法な移行経路を悪用している」と述べ、安易な海外就労の誘いに乗らないよう警鐘を鳴らした。








