比のCPTPP加盟へ大きな前進 オーストラリアが「強力な支持」表明
比が「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」への加盟に向け、豪からの確固たる支持を確保
フィリピンが、日本やオーストラリア、英国など12カ国が加盟する巨大自由貿易圏「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」への加盟に向け、既存加盟国からの確固たる支持を確保した。首都圏パサイ市で記者会見に応じたオーストラリアのマット・シスルスウェイト外務・貿易・移民担当副大臣は、比がアラブ首長国連邦(UAE)、インドネシア、ウルグアイと共に、CPTPPへの新規参加に向けた「オークランド原則(高い自由化水準と国際貿易ルールの遵守)」を満たしつつあると明言。比の加盟への道のりをオーストラリアとして大いに歓迎する意向を示した。
CPTPPは世界人口の約5億9000万人をカバーし、世界経済の約15%を占める自由貿易協定。シスルスウェイト氏は、オーストラリアと比の二国間貿易額が現在120億米ドル(約1兆8000億円)規模に達しており、従来の資源や教育分野に加え、今後は再生可能エネルギー産業などの新分野での協力拡大を目指していると強調。比を地域の安全保障と安定を推進する上での「主要な同盟国かつパートナー」と位置づけ、経済・安全保障の両面で関係を深化させる重要性を説いた。
マルコス大統領が国内で「運賃値上げの凍結」や「食料価格の監視」といった緊急のインフレ対策に追われる一方で、CPTPPへの加盟推進は、中長期的な物価安定と輸出競争力の強化に向けた「防衛策」としての意味を持つ。自由貿易の拡大は、現在比を苦しめている輸入燃料への過度な依存を脱却するための再生可能エネルギー投資を呼び込む起爆剤としても期待されている。








