古着や廃材を再利用し雇用創出 循環型経済を推進、ダバオ・サマル島
ミンダナオ地方サマル島で古着を再利用する循環型経済の取り組みが進展。障害者団体や女性団体が新たな生計手段を生み出している
ミンダナオ地方サマル島のサマル市では、古着や廃材を新たな製品に生まれ変わらせる「循環型経済」に移行することで、ごみ削減と地域の雇用創出を同時に目指す取り組みが進んでいる。ミンダナオタイムズが8日付で報じた。
障害者団体「シナグタラン・ハルディン・アディ・サ・プ・ング・サマル」は、「ファストファッション」(最新のトレンドを反映したデザインの衣料品を低価格で迅速に大量生産・販売する商業形態)の流行で増加する繊維廃棄物に対応するため、使い古した衣類から雑巾を作る活動を行っている。現在46人のメンバーが自宅で製作し、完成品を団体が買い取って販売している。同団体はまた、廃棄されるココナツの殻を利用したエコキャンドルも製作しており、観光施設での販売や土産品としての活用を目指している。
また、女性中心の団体「フグポン・マンガガマ・サ・イスラ」は、企業から提供された廃棄ステッカー紙を編み込んだバッグを製作している。製品は50~200ペソで販売され、ビニール袋の代替となる環境に優しい商品として注目されている。
こうした取り組みは、国連開発計画(UNDP)が欧州連合(EU)と連携して実施する「EU―PHグリーン経済パートナーシップ」の一環として支援されている。同プログラムは2023年から28年まで実施され、総額約36億7000万ペソが投入される。
サマル市環境天然資源局によると、観光業の拡大と人口増加により廃棄物量は増加しており、循環型経済の導入はごみ削減の重要な手段となっている。市ではリゾート施設にも廃棄物再利用を促すほか、循環型経済を推進する条例の制定も検討している。(川上佳風)








