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PNP長官が内部調査命令 デラロサ議員「逃亡護衛」疑惑で

723字||社会

PNPのナルタテス長官は、デラロサ上院議員が上院から脱出した際、警察が不正に護衛したとされる疑惑について調査を命令

ロナルド・デラロサ上院議員
ロナルド・デラロサ上院議員=国営PNA通信

 国家警察(PNP)のホセ・ナルタテス長官は17日、国際刑事裁判所(ICC)による逮捕状の噂を巡り上院の建物に保護されていたロナルド・デラロサ上院議員が14日未明に建物から脱出した際、警察が不正に護衛したとされる疑惑について、全面的な内部調査を命じたと発表した。

 事案の発端は、14日午前3時頃、上院の敷地から走り去る黒いバン型乗用車と併走する首都圏警察パサイ署の白い警察車両の映像が拡散したことにある。パサイ署のジョセリト・デセスト署長は、自身がその警察車両に乗っていた事実を認めたものの、「護衛の意図はなかった」と疑惑を全面否定している。

 これに対しナルタテス長官は17日の声明で、「国家警察の誠実さと信頼がかかっている」と強調。防犯カメラ(CCTV)の映像、無線交信の記録、当日の日誌などを第三者機関に徹底精査させる独立調査を指示した。同長官は「法的続きを回避させるための不正な連携や、虚偽の報告、物資・車両の提供が判明した場合、関与した職員には行政処分および刑事罰を科す」と強い姿勢を示した。

 元国家警察長官であるデラロサ氏は、ドゥテルテ前政権下の「麻薬戦争」を巡るICCの逮捕状発付の噂が出回る中、約6カ月間にわたり行方をくらましていたが、今月11日に突如上院に登場。上院側の保護下(身柄拘束)に入っていた。しかし、13日夜に上院ビル周辺で銃撃事件が発生したわずか数時間後の14日未明、混乱に乗じる形で建物から逃亡した。

 ナルタテス長官は、国家警察本部による隠密の移動作戦や特別支援への関与を完全に否定し、「当日の警察部隊の配備は、前夜の銃撃事件に伴う周辺の治安維持と群衆コントロールに厳格に限定されていた」と言明した。

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