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副大統領の夫が中銀総裁ら告訴 下院委員会での口座情報開示で

782字||社会

銀行口座情報が違法に開示されたとして、副大統領の夫カルピオ氏がレモロナ中銀総裁やルイストロ下院議員らを刑事告訴

レモロナ中央銀行総裁
レモロナ中央銀行総裁=中央銀行ウェブサイト

 サラ・ドゥテルテ副大統領の夫で弁護士のマナセス・カルピオ氏らは27日、ケソン市検察局に対し、機密情報に当たる銀行口座の取引記録を下院審議で開示したとして、レモロナ中央銀行総裁や資金洗浄防止委員会のブエナベントゥーラ事務局長、およびルイストロ下院議員らを相手取り、銀行口座機密法違反容疑などで刑事告訴した。27日付英字紙インクワイアラーが報じた。

 問題となった銀行口座情報の開示は4月22日の下院司法委員会での副大統領の弾劾申立てに関する審議の中で行われた。下院議員らが資金洗浄防止委員会による2006年から25年までの副大統領やカルピオ氏の口座取引に関する詳細な報告書の内容を開示していた。

 カルピオ氏の代理人であるピーターポール・ダナオ弁護士は同日、裁判所命令がなかったり、預金者本人の同意を得ずに「いかなる方法であっても個人の銀行口座情報を開示することは現行法に基づき資金洗浄防止委員会であっても認められない」と強調している。レモロナ中銀総裁は資金洗浄防止委員会の委員長も務めている。

 しかし、カルピオ氏らによる告訴に先立って、下院司法委員会の委員であり政党リスト選出のテリー・リドン下院議員は26日に声明を出し、「資金洗浄防止法や銀行口座機密法などは政府高官らを憲法上の説明責任から免れるように発動されるものではない」とし、特に弾劾申立て手続きなどの調査においては機密情報の守秘義務の例外措置の対象となるとの見解を示した。

 22日に開示された資金洗浄防止委員会の報告書によると、副大統領とカルピオ氏の夫妻の銀行口座の取引総額が06年から25年までに67億7000万ペソに達していることが明らかとなった。このうち44億3000万ペソの入金に対して出金が15億5000万ペソとなっており、純入金額が28億8000万ペソに上ることが分かっている。

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