フィリピン新聞

マニラ
36度-23度
両替レート
1万円=P3,750
$100=P6040

保健団体が酒税引き上げを強力に要請 毎日47人が「アルコールの犠牲」に

674字||社会

民間団体と国会議員らがアルコールに関連した死亡事故や疾病の急増を抑制するため酒税引き上げを求めるキャンペーンを開始

酒店で販売されているアルコール飲料(資料写真)
酒店で販売されているアルコール飲料(資料写真)=国営PNA通信

 保健推進派の民間団体と国会議員らは24日、アルコールに関連した死亡事故や疾病の急増を抑制するため、酒税(物品税)の引き上げを求める全国的なキャンペーン「アルコールは家族を傷つける」をケソン市で開始した。同団体らは1日平均47人のフィリピン人がアルコールが原因で命を落としていると指摘。アクバヤン党のダダ・キラム・イスムラ下院議員は、アルコールがもたらす害悪は家庭の「閉ざされたドアの向こう側」で隠されがちであり、子供たちの空腹や絶え間ない暴力、そして肝臓がんや心臓疾患といった「目に見えない破壊」を食い止めるための政策が不可欠だと訴えた。

 比医師会のデータによれば、死者のうち45・2%が肝臓がんに起因している。医師会のヘクター・サントス博士は、比文化においてアルコール摂取が祝祭や悲しみの場で「常とう化」されていることが、予防可能な病を深刻化させていると指摘。アルコールは200以上の疾患や負傷のリスク要因であり、心血管疾患や乳がん、胃がん、脳卒中などを引き起こすと改めて警鐘を鳴らした。

 キャンペーンでは、飲酒運転による犠牲者や脳卒中生存者の証言を通じ、アルコールの「安価な入手性」と「若年層を狙った攻撃的なマーケティング」が社会不安を増幅させている現状を指摘。罪悪税(シン・タックス)連合のポール・ロセット氏は、アルコールが生活必需品よりも安く手に入る不条理を批判し、その代償として家族が支払うのは「健康、安全、そして未来」という極めて高い代償であると警告した。

 現在、下院には酒税の引き上げを目指す複数の法案が提出されている。

社会