「出廷免除」を認める ICC、ドゥテルテ被告に対し
国際刑事裁判所は、ドゥテルテ前大統領からの要請を受け、23日に予定されている罪状認否の聴聞会への出廷免除を許可
国際刑事裁判所(ICC)の第1予備審判部は、人道に対する罪で起訴されているロドリゴ・ドゥテルテ前大統領(80)からの要請を受け、23日に予定されている罪状認否の聴聞会への出廷免除を許可した。ICCが20日に明らかにした。これにより、世紀の公判は本人の不在という異例の事態の中で幕を開ける。
聴聞会は23日~24日、および26日~27日の日程で予定されており、被告不在でも手続きに法的な支障はないとしている。
ICCのオリアン・マイエ報道官によると、ドゥテルテ被告本人が署名した要請書には、自身の体調について「高齢かつ疲弊し、心身ともに衰弱している」との説明があり、裁判部はこれを「出廷免除の要件を満たす十分な情報」と判断した。
ドゥテルテ氏は要請書の中で、「私は昨年3月、フィリピンの国家の主権を著しく踏みにじる形で無理やりジェット機に押し込まれ、ハーグへ強制連行された」と述べ、ICCの裁判権自体を認めない姿勢を鮮明にしている。
同被告は、2016年から22年の大統領在任中に行われた「麻薬戦争」において、数千人規模の超法規的殺害を主導したとして、人道に対する罪に問われている。
被告本人が法廷に姿を現さないことで、犠牲者の遺族らからは「正義からの逃避だ」との批判も出ている。一方で、比国内の支持層は依然として厚く、週明けからの聴聞会に合わせて首都圏などでは大規模な抗議デモも予想されている。






