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大統領、シンガポール訪問 次期ASEAN議長国見据え連携強化へ

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マルコス大統領は2日間の実務訪問のためシンガポールに到着。ウォン首相と会談し多くの分野での協力拡大で合意

シンガポールのウォン首相(左)と会談するマルコス大統領
シンガポールのウォン首相(左)と会談するマルコス大統領=大統領府広報室

 フェルディナンド・マルコス大統領は14日、2日間の実務訪問のためシンガポールに到着した。今回の訪問は、二国間関係の強化や経済協力の拡大に加え、シンガポールが来年2027年に東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国に就任することを見据えた緊密な連携の基盤を築くことを目的としている。大統領と使節団を乗せた航空機は午後5時27分に出発し、同日夜にチャンギ国際空港に到着した。

 訪問にはリサ夫人も同行しており、国際的な経済協力を推進するインド拠点の組織「未来経済協力評議会」の招きに応じ、「グローバル経済協力東部サミット」で演説を行う予定。政府・経済界のリーダーが一堂に会する場で、比の存在感をアピールする。

 今回のシンガポール訪問は、マルコス氏が22年に大統領に就任して以来、45回目の海外訪問となる。大統領はカナダへの公式訪問を終えたばかりで、カナダ政府および企業からは約25億ドル(約3900億円)の投資確約を取り付けた。アジアの主要な金融・経済ハブであるシンガポールとの関係強化により、さらなる経済成長への弾みをつける狙いがある。

▽貿易やAI分野の協力深化で一致

 マルコス大統領は15日、シンガポールのローレンス・ウォン首相と会談し、貿易、投資、人工知能(AI)、保健医療、および社会開発の各分野における協力を拡大することで一致した。二国間関係をさらに強固なものとし、双方の国民に具体的な利益をもたらす新たな協定の締結に向け、戦略的パートナーシップを一歩進める意向だ。

 実務訪問の一環として行われた今回の会談で、両首脳は従来の貿易・投資フローのさらなる活性化策に加え、技術革新が著しいAI分野での新たな機会の創出や、双方の保健医療・社会開発システムの強化について踏み込んだ議論を行った。シンガポールはフィリピンにとって地域最大級の外国直接投資の供給源であり、最重要の貿易相手国の一つだ。両首脳はこの強固な基盤をさらに高次元へ引き上げるため、新たな二国間協定の策定を共同で推進していくことで合意した。

 今回の首脳会談は、今年2026年の議長国を務める比から、27年に次期議長国を引き継ぐシンガポールへの移行を見据えた重要な節目として行われた。マルコス大統領とウォン首相は、ASEANの中心性を維持し、力による現状変更を許さない平和で安定的、かつ繁栄した東南アジアの実現に向けて「肩を並べて」緊密に連携していく責任を改めて強く確認した。

 マルコス大統領は16日に帰国する予定。

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