フィリピン新聞

本日休刊日

ガチャリアン議長代行の法廷に出廷へ 副大統領弾劾裁判で下院検察団

1173字||政治

副大統領弾劾を巡りガチャリアン派とカエタノ派から別々の公判通知が出された場合、下院検察団はガチャリアン派に従う方針

ルイストロ下院議員
ルイストロ下院議員

 サラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾裁判を巡り、上院の指導権(議長職)を主張する二つの陣営(ガチャリアン派とカエタノ派)から別々の公判通知が出された場合、下院の検察団はシャーウィン・ガチャリアン上院議長代行の指導部が出す通知に従って出廷する方針を明らかにした。下院検察団の首席検察官を務めるヘルビル・ルイストロ下院議員=バタンガス州=が5日、ラジオインタビューで語った。

 ルイストロ氏は、下院検察団が所属機関である下院の決定と異なる独自の立場をとることはできないと指摘。下院はすでに、議会の無期限休会に関する合同決議案を承認した際、ガチャリアン氏が率いる新たな上院指導部を機関として正式に承認していると説明した。

 上院では現在も議長職を巡る指導権争いが続いており、双方の陣営がそれぞれ弾劾手続きの正統な権限を主張した場合に、検察団がどちらの法廷に弁論趣意書を提出し、どちらに出廷すべきかという実務上の問題に直面していた。ルイストロ氏は「仮に裁判の通知が二つ出された場合、ガチャリアン議長代行の指導部に従って出廷する」と言明した。

 また、前上院指導部への敬意を示しつつも、下院が承認した無期限休会の合同決議案が、ガチャリアン氏らの新指導部によっても同様に承認された実績を挙げ、下院による新議長代行の承認は単なる象徴的なものではないと強調した。11人の下院検察官は個人の資格ではなく、下院の代表として行動しているため、下院の公式な立場に反することは不適切であるという。

 一方、ルイストロ氏は、ガチャリアン氏が法律家(弁護士)ではないものの、弾劾裁判の規則を深く研究し、裁判長を務めるに足る規律と勤勉さを備えていると評価。「ガチャリアン氏のこれまでの立法活動における熱心さを信頼している。彼のオフィスを訪ねた際、ホワイトボードがレクチャーの書き込みで埋め尽くされているのを見た」とし、同氏の仕事ぶりから、弾劾規則を精査し、厳粛に裁判長としての職務を全うできるとの見方を示した。

 さらにルイストロ氏によると、上院はすでに弾劾裁判の規則の大部分を修正しており、大統領の弾劾裁判(最高裁判所長官が裁判長を務める義務がある)を除くケース、すなわち今回の副大統領の弾劾においては、上院が裁判長を柔軟に指定できる裁量権を持っているという。

 これにより、ガチャリアン議長代行には①必要な宣誓を行った上で、議長代行自らが弾劾法廷の裁判長を務める②上院本会議の決議により、別の人物を弾劾裁判の裁判長として選出または指名する――の二つの選択肢があるとされる。ルイストロ氏は「ガチャリアン氏が宣誓後に自ら裁判長席に着くことも、上院が別の裁判長を選出することも可能であり、新指導部に選択の余地があることは明確だ」と述べ、上院側の出方を注視する姿勢を示した。

政治