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訪問軍地位協定を電撃調印 比仏、異例の「1年」で交渉完了

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国防省のテオドロ大臣とフランスのカトリーヌ・ボートラン国防相はパリで「訪問軍地位協定」に正式署名

訪問軍地位協定に署名したテオドロ大臣とフランスのカトリーヌ・ボートラン国防相
訪問軍地位協定に署名したテオドロ大臣とフランスのカトリーヌ・ボートラン国防相=国営PNA通信

 フィリピン国防省(DND)のギルベルト・テオドロ大臣と、フランスのカトリーヌ・ボートラン国防相は26日(現地時間)、パリで両国間の「訪問軍地位協定(SOVFA)」に正式署名した。マルコス大統領が交渉開始を指示してからわずか1年というスピード調印で、中国による挑発が激化する西フィリピン海情勢と、中東危機によるエネルギー供給網の脆弱化を背景に、マルコス政権が「同盟の多角化」を急いでいることを裏付けている。

 テオドロ大臣は調印式の演説で、「マルコス大統領は欧州諸国との関係強化、特に比とフランスの信頼関係が現在の世代、そして次世代の安全保障にとって不可欠であることを痛感し、交渉の迅速化を命じた」と言明。今回のSOVFAは、単なる軍事協力の枠組みを超え、主権の保護と国際秩序へのコミットメントを象徴するものだと強調した。

 今回の協定により、フランス軍の比国内への一時的な展開や、人道支援・災害救援、海上安全保障に関する共同訓練の法的根拠が整備される。テオドロ氏は「必ずしも両軍が常に一つの場所で共同作戦を行うわけではないが、互いの能力と影響力を共有の目的のために活用する『コンバージェンス(融合)』の祝典だ」と表現した。

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