フィリピン新聞

マニラ
34度-27度
両替レート
1万円=P3,820
$100=P6145

1~3月成長率2・8%に減速 コロナ禍以来5年ぶり低水準

668字||経済

今年1~3月期のGDP成長率が2・8%に減速、コロナ禍だった2021年第1四半期のマイナス3.8%以来となる低水準

四半期GDP伸び率の推移
四半期GDP伸び率の推移=統計庁ウェブサイト

 7日の統計庁発表によると、今年第1四半期(1~3月期)の国内総生産(GDP)成長率は2・8%にとどまった。新型コロナウイルス禍のロックダウンで経済が低迷した2021年1~3月期に記録したマイナス3・8%以来となる5年ぶりの低水準となった。

 前期の25年10~12月期の3・0%からさらに減速したほか、前年同期の5・4%からも大幅に縮小したことになる。石油危機で4月のインフレ率が7・2%と3年ぶりの高水準を記録しており、今後さらに個人消費が冷え込み、成長率の減速が続く可能性がある。

 第1四半期のGDPを産業分野別でみると、サービス部門の年間成長率が4・5%に拡大したものの、農林水産部門が同0・2%減、製造業・工業部門も同0・1%減といずれもマイナス成長だった。

 需要サイドでは、家計最終消費支出が前年同期比3・0%増にとどまったのに対し、政府最終消費支出が4・8%、財貨・サービスの輸出は7・8%、財貨・サービスの輸入は6・1%それぞれ増加した。

 7日付英字紙トリビューンによると、バリサカン経済企画開発相は同日、昨年下半期に発覚した洪水制御事業をめぐる汚職疑惑によってインフラ予算支出の遅延が続いているほか、中東情勢の緊迫化も経済活動を低迷させていると強調した。

 また同相は、今年後半に予想される厳しいエルニーニョ現象の発生にも備えていることを明らかにした上で、「エルニーニョ対策本部の立ち上げを支援し、さらなる経済損失を最小化し、国民の生計を守ることを目指す」と今後も厳しい経済状況が続く可能性を示唆した。

経済