「広域電力接続基金」を設立 ASEANとADB
ASEANとADBは、「ASEANパワーグリッド」への投資を加速させるため「エネルギー広域接続基金」を設立
東南アジア諸国連合(ASEAN)とアジア開発銀行(ADB)は、地域全体の電力網を統合する「ASEANパワーグリッド(APG)」への投資を加速させるため、2500万ドル(約38億円)規模の「エネルギー広域接続基金(RCF)」を設立した。ASEAN2026事務局が9日発表した。基金は7日に開催された「2026年ASEAN財務相会議(AFDM)」において正式に発足した。
基金は、オーストラリア、カナダ、欧州連合(EU)、ドイツ、英国からの初期拠出金によって支えられ、国境を越えたエネルギープロジェクトの実現に向けたフィジビリティスタディ(実現可能性調査)やエンジニアリング設計、財務構造の構築などを支援する。
AFDMの会議では、世界的な不確実性の高まりや財政空間の縮小を背景に、公共資源の保護と優先順位の調整も議論された。特に、エネルギー市場のボラティリティ(激しい変動)やサプライチェーンの混乱に対し、いかに強靭な財政政策を維持するかが焦点となった。また、24年にADBが提唱した「ASEAN気候金融政策プラットフォーム」への支持も再確認され、気候変動対策とエネルギー安保を両立させる枠組みが強化された。






