生鮮ウベ芋の輸出禁止へ 後手に回る農務省の対応
ウベ(パープルヤム、紅山芋)が世界的に普及する中、農務省は国内の栽培用種芋を保護するため、生鮮のウベの輸出を禁止した。この禁止措置が手遅れだったかどうかは、農業や食品加工産業が発達した他国が、自国の農場で生産されたウベ製品の販売を開始すれば、すぐに明らかになるだろう。
長い間、このわが国特産の塊茎植物を当然のものとして扱ってきた農業当局は、比の「ウベ」が日本の抹茶に匹敵するほどの国際的な名声を獲得し、世界的な需要が急増している状況に対し、対応が追いついていないようだ。
国内では、生芋、粉末、ペースト状に加工されたもの、さらには様々な食品の風味付け用など、ウベに対する需要が高まっているが、生産量は国内需要にさえ追いついていない。この塊茎は、主要な換金作物となり得るが、政府は農家に対し、高品質な種芋の提供、技術支援、資金援助、販路開拓の支援といった形で、必要な支援を行わなければならない。
また、組織培養を含む大規模生産の能力とノウハウを持つ人々に対しても、インセンティブを与える必要がある。政府は、比産ウベの地理的表示(GI)を取得するために迅速に動き、地方自治体が特定の地域品種についてGI登録を取得できるよう支援しなければならない。
わが国にとって地理的表示(GI)の登録は決して珍しいことではない。「ギマラス・マンゴー」は現在、欧州への輸出においてGIによる保護を受けている。ウベについても同様の措置を講じることができる。
近隣諸国、特にタイやベトナムは、自国の農作物の市場の可能性を見抜き、より迅速に行動を起こしている。比はココナツジュースやクリームの輸出においてタイに追いつく必要があり、また、独特の美味しさを持つマカプノ(突然変異のココナッツで歯ごたえのある果肉がハロハロのトッピングなどに使われる)の生産拡大をまだ十分に活用できていない。
農家には、比でよく育つピリナッツ、イロコス地域の香りの強いニンニク、コーヒー、カカオなど、特定の地域に特有の他の作物の優良品種の普及に向けた支援も必要である。
また、ランや切り花の世界市場は巨大だが、比はランの生産においてタイや台湾に、切り花においてはタイやマレーシアに後れを取っている。
ウベのような高付加価値作物の生産を通じて農業に活力を与え、農家の自立を支援することは、いかなる国からの援助や補助金よりもはるかに有益である。そして、ウベのような作物は、国民の誇りの源ともなるものだ。(9月20日・スター社説)








