ロムアルデス氏らに逮捕状 公特裁、74億ペソの略奪罪で
公務員特別裁判所はマーティン・ロムアルデス下院議員ら4人に対し「略奪罪」での逮捕状を発付
公務員特別裁判所(サンディガンバヤン)は7日、マルコス大統領の従兄弟であるマーティン・ロムアルデス下院議員=前下院議長、レイテ州=およびサルディ・コー前下院議員ら4人に対し、大規模治水インフラ事業を巡る少なくとも74億4000万ペソ(約190億円)の不正キックバック受領に関与したとして、保釈が認められない「略奪罪」での逮捕状を発付。同日夕、入院先の病院病室で執行された。
行政監察院(オンブズマン)は7日、ロムアルデス前議長、コー前下院議員、ロムアルデス氏のスタッフであるジョセリン・セレーノ氏、および両両替商会社社長のフェレシト・ゲバラ氏を略奪罪で正式起訴した。起訴状によると、被告らは治水事業の予算割り当てや契約に関連し、少なくとも15回以上にわたり不法コミッションやキックバックを直接・間接的に受領・集積したとされる。オンブズマンのヘスス・レムリャ監察官は会見で「確固たる証拠を積み重ねた結果だ」と強調した。
サンディガンバヤンは同日午後5時に逮捕状を発付。ロムアルデス氏はカーディナル・サントス・メモリアル病院に入院中であり、ジョンビック・レムリヤ内務自治相の立ち会いのもと、病室で逮捕状が送達され権利の読み上げが行われた。レムリヤ内務相は「病院への入院は逮捕を免れる盾にはならない」と明言。医師によるとロムアルデス氏は心臓に病変があり、血圧が不安定で発作を発症しやすい状態とされる。当局は連日体調を確認し出廷可能性を判断する
マルコス大統領が2025年の一般教書演説(SONA)で告発して以来、治水スキャンダルは政権内最大級の不正疑惑となっている。大統領府のクレア・カストロ報道官は会見で「親族、友人、政治的同盟者、あるいは敵対者であろうと、疑惑に関与した者は法の下で責任を負わなければならない。大統領府は憲法上の独立機関であるオンブズマンの政治的独立性を尊重する」と述べた。弁護側のエイデ・ファハルド弁護士によると、ロムアルデス氏は法廷で正々堂々と容疑を晴らす意向を示しているという。








