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他人事ではないネパール大規模土砂流災害 気候変動に脆弱なフィリピンも緊急に対策を

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 ネパールと中国・チベット自治区は、フィリピンからははるかに遠い場所にある。しかし、ヒマラヤ山系で氷河の塊が崩落し、水や泥、岩を伴う致命的な雪崩や土砂流となったことは、わが国にとっても懸念すべき事態である。

 行方不明者1300人のなかに比人が含まれているからというだけでなく、先週水曜日にネパール・中国国境を襲った、まるで黙示録のような水と泥の壁が、氷河の融解が原因であると指摘されているからでもある。

 この事態は、世界中の多くの地域で猛暑を引き起こしている地球温暖化が原因だと指摘されている。ヨーロッパでは、今年相次いで発生した4回の熱波により、3万5000人が死亡したとされている。

 氷河の融解や海水温の上昇により海面水位が上昇し、世界の沿岸地域を脅かしているほか、比などの国々では洪水の被害が悪化している。ここ数年、モンスーンや熱帯低気圧の季節にわが国を襲う異常な豪雨や洪水の頻度が増加していることについても、気候変動が原因とされている。

 最近も、ブラカン州やバタアン州のいくつかの地域では、ここ数日続いている豪雨の影響で依然として浸水状態が続いている。首都圏のカマナバ地域(カロオカン市・マラボン市・ナボタス市・バレンスエラ市)の一部では、普段の満潮時でさえも頻繁に洪水に見舞われている。地球温暖化による海面上昇に伴い、こうした潮位はさらに高くなると予想されている。

 長引く洪水のため、マニラ首都圏やルソン島のその他の地域の病院は、レプトスピラ症の患者で溢れかえっている。この命に関わる病気は、洪水対策の失敗がもたらした悲惨な結果の一つとなっている。

 専門家たちは、比を気候変動による壊滅的な影響に対して最も脆弱な国の一つと位置づけている。7641の島々からなるこの群島の沿岸地域は、極地の氷冠や氷床が溶け、海面が上昇するにつれて、存亡の危機に直面している。海水温の変化により、食糧安全保障と生計が脅かされている。

 ネパールと中国チベット自治区の国境で発生した壊滅的な氷河崩壊は、フィリピンにおいても、水資源を本来あるべき場所、すなわち海や川、湖に留め、街路や住宅には流入させないよう、長期的な、汚職のない対策を効率的に実施することの緊急性を痛切に思い知らせる出来事である。(8月30日・スター社説)

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