首都圏で体感治安が大幅悪化 「夜1人で歩ける」40ポイント減
首都圏の体感治安が2023年から大幅悪化、「夜間1人で歩ける」は3年で40ポイント減
調査機関OCTAリサーチは25日、体感治安に関する7月調査の結果を発表した。それによると首都圏で「近隣地域で安全だと感じる」と答えた人の割合が2023年3月の91%から今年7月は58%に低下、「夜間に1人で歩くことを怖いと思わない」は88%から48%へ40ポイント低下し、半数を割った。「自宅に強盗などが侵入することを心配していない」と答えた割合も、23年の61%から44%に低下した。今回の3指標はいずれも全国平均を下回り、首都圏、首都圏を除くルソン、ビサヤ、ミンダナオの主要4地域では首都圏が最低だった。
体感治安は全国的に悪化し、「近隣地域で安全だと感じる」とした割合は87%から72%、「夜間に1人で歩くことを怖いと思わない」は81%から68%、「自宅への侵入を心配していない」は71%から54%となった。
一方、ビサヤ地方では「近隣地域で安全」が81%から84%、「夜間に1人歩きを怖いと思わない」が70%から71%となり、主要4地域で唯一大きな変化がなかった。今回の「近隣地域で安全」の割合も84%で4地域中最も高かった。
社会経済階層別(全国)では、中間層~富裕層(ABC)で低下が目立ち、「近隣地域で安全」は92%から69%、「夜間に1人で歩くことを怖いと思わない」は89%から70%、「自宅への侵入を心配していない」は70%から48%に低下した。
OCTAリサーチは、首都圏やABC層での大幅な低下について、犯罪に関するニュースやソーシャルメディアへの接触などが認識に影響した可能性を挙げた。
▽マルコス政権で体感治安悪化
1985年から体感治安を調査している調査機関ソーシャルウエザーステーション(SWS)の調査によると、「過去6か月に何らかの犯罪に遭った世帯」の割合は、ドゥテルテ政権最後の22年6月に4・2%まで減少していたが、マルコス政権に入って上昇傾向に転じ、25年6月には8・6%まで上昇。「強盗への恐れがある」との回答割合は、同期間に48%から55%へ上昇した。
SNSでドゥテルテ前大統領支持者らが唱える「マルコス政権になって治安が悪化した」という言説は、世論調査にも一定程度裏付けられているという形だ。
OCTAの7月調査は7月4~11日にかけ、全国の18歳以上の男女1200人を対象に対面方式で実施。誤差は全国でプラスマイナス3%、首都圏、首都圏を除くルソン、ビサヤ、ミンダナオでそれぞれプラスマイナス6%。








