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分断ではなく国民を一つにまとめるリーダーを 2028年大統領選に向けた候補者の模索

1354字||社会|新聞論調

 長年にわたり深刻な政治的対立に特徴づけられてきたこの国において、2028年の大統領選に向けた新たな候補者の模索は、もはや単なる能力の問題ではなく、人格の問題となっている。

 我が国に必要なのは、単に新たな強力な指導者というわけではない。必要なのは、レニ・ロブレドのような、国民を一つにまとめる存在だ。彼女のリーダーシップは、復讐や政治的報復ではなく、共感、透明性、そして原則に基づいた統治に根ざしている。

 次期有力候補は、近年の政権を支配してきた報復政治を超越しなければならない。国民は、権力を武器にして因縁を晴らしたり、批判者を黙らせたり、分裂の連鎖を永続させたりする指導者を警戒している。

 この国が緊急に必要としているのは、味方だけでなく、支持者、懐疑派、さらには反対派に至るまで、すべての人々のために統治する大統領である。

 団結は威圧によって達成できるものではなく、信頼の上に築かれるものでなければならない。報復心のない指導者は安定をもたらす。政策が予測可能であり、個人的な恨みによって左右されない政治情勢において、投資家は自信を持つことができる。異論が罰せられることなく、真摯に受け止められるとき、コミュニティは繁栄する。独立性が損なわれることなく尊重されるとき、制度はより強固なものとなる。これらは、永続的な平和と持続可能な発展を支える、静かでありながら力強い基盤である。

 同様に重要なのは、集団的な行動を促す能力である。次期大統領候補は、党派の垣根を越えたビジョン――経済の回復力、教育改革、医療へのアクセス、災害対策に焦点を当てた、国民が共有する国家的な課題――を明確に提示しなければならない。

 しかし、政策や公約以上に、候補者は誠実さを体現していなければならない。偽情報と政治的冷笑が蔓延する時代において、本物であることは何よりの価値である。そのような指導者の成功は、包摂性にも左右される。フィリピンは単なる島々の集合体ではなく、都市と農村、富裕層と貧困層、若者と高齢者といった多様なアイデンティティが共存する国である。国民を一つにまとめる大統領とは、あらゆる層の声に耳を傾け、その現実が統治に反映されるよう努める人物である。それは、地方自治体に権限を委譲し、草の根の取り組みを支援し、長年にわたる地域間の格差を埋めることを意味する。

 さらに重要なのは、もう一つの選択肢が、「強さ」と「思いやり」という誤った二分法を排さなければならないという点だ。真の強さとは、自制心にあるだけでなく、対立よりも対話を選び、復讐よりも改革を選び、私利私欲よりも国家建設を選ぶことにある。思いやりは決して弱さではなく、指導者が一般の国民の苦悩を理解し、人々の生活を真に豊かにする政策を打ち出すことを可能にするものである。

 2028年が近づく中、有権者は決定的な選択を迫られている。再び、人物重視の政治という罠に陥るか、それとも、団結、品位、そして長期的な進歩を優先する、より高い水準のリーダーシップを求めるか。

 その道のりは容易ではないが、明確である。そう、我が国には、「分断して統治する」のではなく、「団結して奉仕する」リーダーがふさわしいのだ。(4月30日・マラヤ社説)

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