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高齢者救うフィルヘルスの制度「ヤカップ」 政府は医療支援の継続とさらなる周知を

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 40年以上にわたり、公務員であるアンジェリーナ・カーデル氏は人々に手を差し伸べてきた。彼女はレガスピ市の地方公務員としてキャリアをスタートさせ、その後アルバイ州政府を経て、農地改革省に移った。現在80歳のカーデル氏は、今や支援を受ける側となっている。彼女は虚血性心疾患を患っており、比健康保険公社(フィルヘルス)の「ヤマン・ナン・カルスガン・プログラム(「健康の豊かさ」事業の意、通称フィルヘルス・ヤカップ)」を利用するようになった。

 2003年に夫を亡くし、5人の子どもを育て上げた彼女は、退職後に家族と過ごす時間を増やし、教会での奉仕活動に励むことを楽しみにしていた。しかし2024年、心臓病と診断された。定期的な通院が必要となり、現在は毎日4種類の維持療法薬を服用している。過度の疲労や精神的ストレス、不健康な食事も避ける必要がある。

 精神的な負担に加え、わずかな年金で子供たちに頼らずに長期的な治療を継続できるか心配だった。他の退職者や元同僚たちに相談した結果、彼女は「ヤカップ」にたどり着いた。まず高齢者問題局に相談し、その後フィルヘルスを訪れて要件について確認。最終的に登録を済ませ、フィルヘルス認定施設であるレガスピ市の私立病院を通じて医療サービスを受け始めた。

 彼女は今、定期的な診察、維持療法薬の処方、そして連携のとれたケアを受けている。彼女の医療記録は統合システム内で管理されているため、経過観察や専門医への紹介が必要な際、医師はより効率的に彼女の状態を把握することができる。

 定期的な医療ケアを受けられるようになったおかげで、彼女は治療の心配に気を取られることが減り、できるだけ普段通りに過ごせるようになった。経済的な支援も彼女の負担を軽減してくれた。「本当に助けになっていて、深く感動している」とカーデルさんは、この事業が自分に自信を取り戻させてくれたと語った。

 1億2000万人の人口のうち、10%が高齢者である。政府職員保険制度や社会保障制度から毎月の年金を受け取れていれば、彼らは幸運と言える。さらに、老後の生活を支える堅実な事業を持っていれば、それこそがさらなる幸運と言える。しかし、多くの高齢者にはそれが叶わない。だからこそ、「ヤカップ」は、高齢化する国民にとって大きな助けとなっているのだ。

 他の高齢者たちは、海外へ旅行する国民に課される旅行税の免除を求めている。この1600ペソは、観光・旅行関連のインフラ整備などに充てられる。多くの高齢者は、退職して初めて時間と経済的な余裕ができ、旅行ができるようになる。子どもや親戚を訪ねるために米国へ旅行する人もいる。また、多くの高齢者は東南アジアを旅行し、格安航空会社を利用して、安価な宿泊施設に滞在している。

 旅行税を免除することは、何十年も働き続け、人生の最盛期を仕事に捧げた後にようやく旅行を楽しめるようになった人々に対する配慮であろう。

 また、マクドナルドやジョリビーといった、高齢者の雇用を開始した企業にも敬意を表する。65歳という定年を超えた健常な高齢者を雇用することは、比の労働市場に蔓延する年齢差別を緩和するのに役立つ。

 今日、カーデル夫人は自身の経験が、他の高齢者たちにとって励みとなり、合併症が生じる前に慢性疾患を管理するのに役立つ医療プログラムを知るきっかけになることを願っている。また、助けを受け入れることは弱さの表れではなく、健康や自立、尊厳を守るための一歩であると伝えたいという。

 フィルヘルスに対し、ヤカップへの予算確保を継続するとともに、加入者を増やすため、ソーシャルメディア等を活用したキャンペーンを展開するよう強く推奨する。(7月28日・マニラタイムズ社説)

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