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著しく不足する比の医療資源による犠牲者 呼吸困難を訴えた少年が直面した医療の現実

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 これがこの国の医療の現実だ。

 7月11日、東ビサヤ地域サマール州カトバロガン市の私立病院で、呼吸困難を訴えた10歳の男児が入院した。デインという名の少年は、7月9日に喉の痛みを訴え、翌日には発熱した。病院で発作を起こし、気管挿管が行われたが、必要な処置を行うための集中治療室(ICU)がなかった。母親は、サマール島に隣接するレイテ島タクロバン市にあるICUを備えた設備の整った病院へ少年を転院させるよう勧められた。

 そこまでは車で約105キロの距離があり、移動には2時間以上かかる可能性があった。病院側は、その時点で救急車に運転手がいないこと、また運転手が確保できたとしても搬送費用は1万5000ペソかかると伝えた。

 母親は助けを求めて市役所へ向かったが、市の救急車はオイル交換中で、正午にならないと利用できないと言われた。彼女は消防署へ行き、その後サマール州立病院へ向かったが、そこでも救急車に運転手がいないと言われたという。

 少年の死亡後、州政府は、母親が助けを求めた際、同州が所有する2台の救急車は患者の搬送中だったと主張した。

 母親が運転手付きの救急車を見つけるまでに4時間を要し、救急看護師の助けも借りなければならなかった。その費用は、車両代として1万5000ペソ、運転手代として1000ペソ、ガソリン代としてさらに1000ペソかかった。

 道中、道路の凹凸のせいで少年の気管内チューブが何度も外れてしまったと彼女は語った。救急車はチューブを再挿入できる医師を探すため2つの町に立ち寄ったが、母親には「土曜日だから」という理由で、対応できる医師がいないと告げられた。

 救急車がようやくタクロバンの病院に到着した時、その少年は搬送直後に死亡が確認された。「午前8時頃、私たちは息子を病院へ急いで運びました。午後2時までに、この子は亡くなっていました」と、悲嘆に暮れる母親はソーシャルメディアに書き込んだ。「この壊れた医療制度を正すまでに、サマール島ではあと何人の命を失わなければならないのでしょうか?」

 彼女は嘆いた。「息子を死に至らしめたのは、病気だけではありません。制度、怠慢、そして彼を救うはずだった人々でした」。

 カトバロガンはサマール州の州都だが、救急車が不足している。わが国の医療サービスはあらゆる面で深刻な不足に悩まされており、多くの医療従事者の低賃金に加え、政治家によって助長される汚職や非効率性が事態をさらに悪化させている。

 デインの悲劇は、残念ながらこの国では珍しいことではない。そして同様に残念なことに、この問題への対応は依然として著しく不十分である。(7月22日・スター社説)

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