サラ氏12ポイント先行 28年正副大統領選、ペア候補で支持率に差
OCTAの28年大統領、副大統領選模擬調査で、サラ副大統領、パディリャ上院議員ペアが高い支持
フィリピン大などの独立調査機関OCTAリサーチは25日、2028年正副大統領選の模擬投票調査の結果を発表した。それによると、サラ副大統領が「上院ドゥテルテ派」のパディリャ上院議員と正副ペアを組んだ場合、同ペアに対し48%の回答者が投票意向を示したのに対し、ロブレド前副大統領(現ナガ市長)とバム・アキノ上院議員=故ノイノイ元大統領のいとこ=のペアは36%で、サラ側が12ポイント先行した。OCTAが昨年実施した複数の委託調査では、同じ組み合わせでサラ側が約20~25ポイント上回っており、今回は12ポイントまで縮小した。
7月に別の組み合わせを尋ねた調査では、ロブレド氏とラフィー・トゥルフォ上院議員のペアが45%、サラ副大統領とアイミー・マルコス上院議員のペアが42%。誤差を踏まえると統計的に互角ながら、数値上はロブレド氏ペアが上回っていた。サラ・パディリャの支持率は、別の組み合わせを尋ねたサラ・アイミーを6ポイント上回った。
また大統領候補だけを比較した7月調査では、OCTAでサラ副大統領43%、ロブレド氏34%、別の調査期機関パルスアジアでも52%、39%となり、いずれもサラ氏が先行。ロブレド氏がトゥルフォ氏と組む場合に、正副ペアとしてはサラ陣営に追いつける、という構図だ。
▽支持層の重なりが鍵
別の世論調査機関であるパルスアジアの7月調査では、候補ごとに支持の重心が異なることが示されている。「リベラルの旗手」であるロブレド氏が大統領選に立候補した場合に投票すると答えた割合は、富裕層~中間層(ABC)が36%、ボリューム層である大衆層(D)が27%、貧困層(E)が18%と、富裕・中間層ほど高かった。それに対し、一般人の通報を受けて政府職員などと生放送で「対決」する番組で庶民人気を得てきたトゥルフォ氏はそれぞれ9%、17%、18%と、社会階層が低いほど支持が高くなる。一方、副大統領候補を尋ねた別設問では、バム氏がそれぞれ16%、14%、8%とロブレド氏と同じパターン。支持層が重なる候補とのペアは、異なる層に強い候補との組み合わせに比べ、支持の「積み増し」が小さかった。
ミンダナオに支持の重心があるサラ氏にとって、北部ルソン地方の岩盤マルコス支持層(ソリッドノース)を基盤とするアイミー氏は票の補完効果が高いとの見方が専門家から指摘されていたが、俳優出身で庶民的人気もあり、22年上院選で1位当選したパディリャ氏とのペアは、アイミー氏とのペアを6ポイント上回り、より高い支持率を示した。
2022年上院選ではパディリャ氏が2661万2434票で1位、トゥルフォ氏が2339万6954票で3位となり、ともに2000万票を超えた。全国的な知名度と大衆層への浸透力を持つ候補を組み合わせることが、既存支持層の外へ票を広げる要素となる可能性がある。
ただし、フィリピンでは米国と異なり、大統領と副大統領に別々に投票できるため、当選した正副大統領が選挙時のペアと異なることも珍しくない。
OCTAの今回の調査は7月4~11日、全国18歳以上の男女1200人を対象に対面方式で実施。全国値の標本誤差はプラスマイナス3%。








