戒厳令布告54年、約5800人集結 治水汚職疑惑の責任追及訴え
戒厳令布告54年、首都で約5800人が治水汚職疑惑の追及訴え。大きな事件は確認されず
戒厳令布告から54年となった21日、首都圏マニラ市のボニファシオ広場で抗議集会が開かれ、治水事業を巡る汚職疑惑の徹底解明や関係者の責任追及を求める参加者が集まった。マニラ市のモレノ市長によると、午後5時時点の参加者は約5800人だった。
集会を主催した反汚職団体連合「キルサン・バヤン・コントラ・クラコット(KBKK、反汚職市民運動)」は、治水事業を巡る汚職疑惑の捜査を拡大して首謀者を特定することや、疑惑関係者を特別扱いせず責任を追及すること、不正に得た資産を回収して国民に返還することなどを求めた。
モレノ市長は午後5時時点で、市内で抗議行動に関連する大きな事件は確認されていないと説明した。一方、首都圏警察マニラ市本部のサンティアゴ本部長によると、同市レクト通りで器物を汚損したとして参加者1人を逮捕した際、逮捕を受けて周囲の参加者が反発し、現場は一時騒然となった。
サンティアゴ本部長によると、参加者側が同様の行為を繰り返さないと約束して釈放を求めたため、警察は逮捕した参加者を釈放した。
モレノ市長は抗議参加者の増加に備え、21日は市内の全ての学校で対面授業を休止した。
国家警察は19日から首都圏警察を最高警戒態勢とし、抗議行動に備えて首都圏各地に1万7000人超の警察官を配置した。レクト通りとアヤラ橋にはバリケードが設置され、警察官が警戒に当たった。
▽戒厳令展示会も
コルディリエラ行政区バギオ市のフィリピン大バギオ校でも戒厳令布告54年の関連行事が行われた。同校では18日、戒厳令布告54年に合わせ戒厳令展示会が開幕。会場には汚職で失われた納税者の資金を表現した巨大なレシートや戒厳令下の失踪者の氏名一覧、3人の大統領の頭部を付け替えられる政治風刺人形などが展示された。展示は10月7日まで。21日には学生らが記念行事を開いたほか、同校は午後5時から大学関係者がセッション通りを経てマルコム広場まで行進し、同広場で人形を解体する行事を予定していると発表していた。(ロビーナ・アシド)








