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児童労働なお51.4万人 前年から増加、性搾取報告も

1062字||社会

フィリピンの児童労働者は2025年でなお51万人。長時間、危険な条件で就労

フィリピンの児童労働
フィリピンの児童労働

 フィリピン統計庁(PSA)はこのほど、未成年でありながら危険業種や長時間労働など、教育や成長を妨げる条件下で働く「児童労働者」に関する調査結果を発表した。2025年は推計51万3650人で、前年に比べ4490人増加した。5~17歳人口の1・8%に当たる。

 そのうち男子が72・7%と大多数を占め、女子は27・3%だった。年齢構成では、15~17歳が80・5%を占めた。

 産業別では、農林水産業が65・5%と最大で、サービス業が25・8%、鉱工業が8・7%だった。

 児童労働者を含めた、何らかの経済活動に従事している子どもの総数は、24年に比べ約7090人増の推計86万8540人だった。働く子どもの総数のうち、48・7%がサービス業、41・2%が農林水産業、10・1%が鉱工業に従事していた。

 「児童労働者」とは、何らかの経済活動に従事する子どものうち、法律で定める所定の労働時間を超過して働いている児童、または省令で定める「危険・有害作業」に従事する児童を指す。

 危険・有害作業には、除草剤や農薬の使用、農産物の刈り取りや積み込み作業、大型家畜の世話、家畜の死体処理、電動のこぎりなど危険な工具の使用を伴う作業、路上事故の危険を伴う宅配、有毒・引火性物質を扱う清掃、コールセンター業務、酒類・たばこの販売、性的虐待の恐れがあるバーやマッサージ店、新薬治験、武器販売など、多様な業務が指定されている。

 ▽花売りやバー労働も

 具体的な児童労働の事件は、様々なかたちで報告されている。例えば、ミンダナオ地方のブトゥアン市では今年4月、建設、廃棄物処理、鉱業、農業などで就労していた児童ら約50人が児童労働者として市当局が保護した。

 首都圏ケソン市で2022年11月に行われた路上生活者保護活動では、フィリピンの国花「サンパギータ」の路上販売などを行う児童労働者を含めたストリートチルドレンを167人を保護している。

 また国家児童労働対策評議会(NCACL)の2020年上半期報告書によると、同年の労働雇用省の全国査察で、衣料品のポルノ宣伝モデルとして児童を使用したり、児童を夜間労働をさせたとして、衣料店や美容サロン含む4事業所が全国で摘発されたこと報告している。

 より搾取的な事例としては、25年4月には、ブラカン州メイカワヤン市のバー「ラレストバー」に勤務に勤務していた未成年者12人が、客に性的サービスを提供させられていたとして国家捜査局(NBI)に保護された事件などがある。

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