「予算の悪用はもう許さない」 史上最年少の予算管理相に期待
スキャンダルにまみれた省庁の舵取り役に就任したばかりのキム・ロバート・デレオン予算管理相は、適切な発言を行っている。我が国で発生した最大級の汚職スキャンダルが依然として未解決である中、デレオン大臣は今週、「政府は予算が再び悪用され、新たな洪水対策スキャンダルを引き起こすようなことを決して許さない」と誓った。
デレオン氏は、マルコス大統領から「1ペソであっても全てが国民の手に渡るよう確保すること。汚職や怠慢、国民にとって無益な事業に流用してはならない」という明確な指示を受けたと述べた。
予算管理省で次官を務めた経験を持つデレオン氏なら、自分が何を語っているのか、また予算編成プロセスにおいてどこに改革が必要なのかを熟知しているはずだ。しかし、この改革の方程式には、デレオン氏が直面することになる未知の要素がある。それは「政治」だ。
「史上最も腐敗した政府予算」と揶揄された2025年度一般政府予算法案をめぐる洪水対策事業をめぐるスキャンダルや、予算編成プロセスを通じた公金横領に対する国民の怒りにもかかわらず、現第20回議会の議員たちは改革に消極的だった。
2026年度政府予算法案(GAA)には、依然として「新たな議会のポークバレル」と見なされる未指定歳出枠に多額の予算が割り当てられている。低収入者への支援プログラムAKAP(Ayuda sa Kapos ang Kita Program)を除き、無条件かつ政治的な配分プログラム、いわゆる「アユダ」(比語で「支援」の意)の数々は廃止されなかった。
72の医療・保健団体からの公的な反対にもかかわらず、2026年度政府予算法案は、いわゆる「医療ポークバレル」である「貧困層および経済的に困窮する患者への医療支援」も維持した。
政治家に医療援助に関する承認権限を与えるこの医療支援プログラムは、今年516億ペソの予算配分を受けたが、これは2025年度予算の411.6億ペソを上回る額である。医療・ヘルスケア関連団体は、この資金はむしろ、政治家が給付内容に口出しできないフィリピン健康保険公社(PhilHealth)に配分されるべきだったと指摘した。
マルコス大統領は政府予算案(GAA)に署名し、これを法律として成立させた。また、デレオン氏が予算編成プロセスにおいて導入を試みるいかなる改革についても、大統領が最終決定権を持つことになる。デレオン氏の改革案が実現するかどうかは、大統領からの支持の有無にかかっている。
フィリピン大の助教授でもあるデレオン氏は32歳で、史上最年少の予算管理大臣でもある。国の予算が組織的に略奪されてきたことに憤りを感じる国民は、彼の若き情熱が、公的資金の運用において制度化されてきた不正な慣行に一石を投じることができることを願うばかりだ。(22日・スター社説)








