ミンダナオでM7・8の地震発生 50年ぶりの規模、19人死亡
サランガニ州沖でM7・8の地震発生。死者19人報告。ジェネラスサントス市でビル倒壊など甚大な施設被害
ミンダナオ地方ソックサルジェン地方サランガニ州沖で8日午前7時37分、マグニチュード(M)7・8の大地震が発生した。国家災害対策本部(NDRRMC)によると、被災地では複数の建設物の倒壊が発生し、少なくとも19人が死亡、134人が負傷、12人が行方不明となっている。
米国地質調査所(USGS)によると、陸上含めてM6を超える余震も複数回発生。フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)によると、余震観測数は130回を超えた。同研究所の震度(10段階)で最も高い値が計測されたのは、高度都市化市ジェネラルサントス市(人口72万人)で、震度7(破壊的な揺れ)を記録した。同市では、ファストフード「ジョリビー」の入居する商業ビルが大きく崩れるなど甚大な被害が出ている。NDRRMCのマリアーノ広報官代行によると、同市で10人の死亡が報告された。
同広報官代行によると、ソックサルジェン、ダバオ両地域で少なくとも47件のインフラや施設の被害が報告されており、ジェネラスサントス市ではジェネラスサントス国際空港、複合医療施設「ベネラシオンメディカルアーツタワー」、ノートルダム大総合教育教育学部、マクドナルド店舗などの損壊が報告されている。
▽50年ぶりの大地震
USGSのデータベースによると、M7・8以上の地震がフィリピンで発生したのは、1976年のモロ湾地震(M7・9)以来。昨年9月に発生し、自衛隊が救援活動を行ったセブ地震(M6・9)を大きく上回った。日本の気象庁の速報値ではM8・2の「巨大地震」を計測。地震の大きさでは95年の阪神・淡路大震災(M7・3)や24年能登半島地震(M7・6)を超えている。
発災直後にミンダナオ地方沿岸部には津波警報が発令され、周辺の住民は一時雛。サランガニ州では1・48メートルの津波が観測された。
大統領府によると、マルコス大統領は国防省民間防衛局(OCD)とNDRRMCに対し、被災地での救助活動とモニタリング体制の即時確立を指示。さらに、①社会福祉開発省(DSWD)に対しては避難所の迅速な開設と運用の確保、救援物資の準備②公共事業道路省(DPWH)に対しては被害状況の緊急アセスメント(評価)の実施と救助隊や物資の動線を確保するための道路・橋梁(きょうりょう)の瓦れき撤去③教育省(DepEd)に対しては被災したミンダナオ全域のすべての教育機関で無期限の「休校措置」の実施――などの指示を出した。
OCDは最高レベルの「レッドアラート(緊急厳戒態勢)」に引き上げ、軍・警察の救助部隊を現地へ急行させた。
比沿岸警備隊(PCG)も災害救援に向かい、ジェネラルサントス市カルンバン地区の倒壊した商業ビルで探知犬による捜索・救助活動を始めた。
PHIVOLCSによると、震源はサランガニ州マアシム町の西方沖約32キロで、震源の深さは33キロ。








